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チンキャップ(下顎前突、受け口、反対咬合に使用する矯正装置)
チンキャップの外観
顎(オトガイ)部分を覆うチンキャップと頭にかぶるヘッドキャップから成ります。そしてヘッドキャップのフックからチンキャップのフックへ輪ゴムをかけることでオトガイ部から後上方への矯正力を作用させます。この矯正力には下顎骨の成長を抑制する作用があります。
チンキャップの適応
チンキャップは成長発育期の骨格性下顎前突症(反対咬合、受け口)に使用する矯正器具です。同じく成長発育期の骨格性下顎前突症に使用する矯正装置に上顎前方牽引装置もありますが、両者の差はチンキャップが下顎骨の成長抑制のみを目的にしているのに対して、上顎前方牽引装置は下顎骨の成長抑制に加えて上顎骨の成長促進作用を目的としています。このため、骨格性下顎前突症であっても原因が下顎骨の過成長のケースではチンキャップを、上顎骨の劣成長が原因の場合には上顎前方牽引装置を使用します。
数ある矯正装置の中でもとても取り扱いが簡単で患者様の協力度も高い装置です。主に夜間就寝時に使用しますが、1日10時間以上は使用したほうが効果的なため、在宅中はなるべく装着する癖をつけておくと早く治ります。
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