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床矯正装置2(歯の後方移動に使用する矯正装置)
床矯正装置2の外観
こちらは縦方向に拡大する拡大床です。 上記の装置では第二小臼歯の萌出スペースを獲得するために利用しています。
床矯正装置はこのようにスクリューやスプリングなどの付加装置の位置を変更することで様々な用途がありますが、構造上一方向の力しか加えることができません。つまり「押す」か「引く」かです。
「押しながら回転させる」「引きながら回転させる」 といった複雑な歯の移動は行なうことができません。
このような複雑な歯の移動様式にはマルチブラケット装置(唇側矯正・舌側矯正)を使用する必要があります。あるいは効果は弱いもののマウスピースタイプの矯正装置(インビザライン・クリアアライナー)でもある程度は可能です。
床矯正装置は有用な装置ではありますが、矯正治療全体を考えると補助的な役割を担う装置です。
床矯正装置(拡大床2)の適応
大臼歯の後方移動に使用されることがほとんどです。 特に、混合歯列期において乳臼歯の早期喪失によって前方に移動してしまった第一大臼歯を後方に移動するのが典型的な使用例です。
参考
拡大床スクリューの使い方
床矯正装置の特徴(1)
床矯正装置の特徴(2)
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