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セパレーター(歯間離開のための矯正装置)
セパレーターの種類と目的
セパレーターは矯正歯科では主にバンド装着の際の歯間離開の道具として用いられます。左写真がセパレーターの種類で一番上の金色の真鍮線でできたもの、真ん中の青い輪ゴム、一番下の銀色のワイヤー(ステンレススチール)で作られたものなどがあります。いずれも左写真の青い丸で囲んだバンドという矯正装置を装着するため、歯と歯の間に僅かな隙間を作る目的で使用されます。
真鍮線のセパレーター
長所は脱落しにくいことです。次回来院日が一か月先になる場合には選択肢に入ってくると思います。短所は装着時に痛みを伴うことがあることです。
輪ゴム(エラスティック)のセパレーター
もっとも一般的なセパレーターです。色は透明、青、グレーなどがありますが性能の差はありません。装着時の痛みが少ないのが長所といえます。短所は脱落しやすいことで次回予約が10日以内である場合に適しています。
ワイヤーのセパレーター
個人的には上記2種のセパレーターの装着が困難なときに使用することが多いです。やや大きいので対合歯と干渉しやすいとうのがその理由です。
いずれのセパレーターも装着から数日~10日程でバンド装着に必要な隙間が開きます。患者様からすると、歯が動くことを経験する初めての機会でもあり、それなりの疼痛は感じるようです。ただ、ずっと続くわけではなく、装着の翌日に最も痛みを感じますが、その後は次第に痛みは収まってきます。
また、セパレーターは歯と歯の隙間が十分に開くと外れることがあります。外れた日から次回診療日までの日数が4,5日程度であれば再び隙間が閉じきってしますことはまず無いのですが、10日以上間隔がある場合にはできれば次回診療日を待たずに受診して再装着したほうが良いでしょう。
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