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歯の色を測定する器械
歯の色を客観的に測定するための器械です(測色器、シェードアップナビ)。1~9までの数字で歯の色を判定します。最も暗いのが9、最も白いのが1と判定されます。
上記写真に歯の色調を表すカラーシェード(一番左がシェード1で右がシェード9です)がありますが皆さんご自身の歯の色は1~9のどのあたりだと思いますか?たいていの方は3とか4と仰います。中には1なんて仰る人もたま~にいます。でも実際は日本人の平均は5か6といったところです。どうでしょうか?思ったより黄色味を帯びていると思いませんか?ところが日本人の肌の色だと4か5くらいでバランスがとれているのです。1,2は作り物の世界ですね。こんな歯の色の天然歯は存在しませんし差し歯でこの色の補綴物を装着したら白すぎて却って目立ってしまいます。
人間の歯は日常生活を送っていると徐々に黄ばんできます。理由は2つあって、一つは歯の表面に付着するステイン(タバコのヤニなど)でもう一つは歯の結晶構造に侵入した食物由来の色素です。前者は歯科医院で機械的に除去することができるのですが後者は化学的に色素を分解する必要があります。これをホワイトニングといいます。ホワイトニングは歯の結晶構造に侵入した色素分子を分解することで歯を白くします。つまりは歯が生えた時の色合いに戻す、というイメージです。決して歯を白く着色するわけではないのです。
ホワイトニングによって上記シェードがどのくらい変化するかというと2シェードくらいです。シェード7の人はシェード5、シェード6の人はシェード4という具合。複数回行えばもっと白くなるのでしょうが、率直に言ってシェード4になると日本人には白すぎると感じる人が多いと思います。
シェードアップナビは株式会社松風の製品です。松風というと虫歯治療関連の製品が多く、あまり矯正歯科とは関連がなかったのですが、2010年頃に矯正事業にも進出してきました。歯科メーカーとしては老舗かつ大手ですが矯正歯科メーカーとしては新参なのでいまいちピンときません。まだまだ製品ラインナップも充実しているとは言い難く、他の矯正専業メーカーと比べるとカタログも薄っぺらいです。当時、松風の営業担当者も「今さらウチが矯正とか思うかもしれませんが、、」というようなことを言っていましたが本当にその通りの感想でした。
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