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アルギン酸印象材錬和器
一般歯科は勿論のこと矯正治療においてアルジネート印象は欠かせません。初診時の模型や治療終了後の保存用模型を作成する際や技工物を作成する際にも使用するなど最も利用頻度の多い印象材です(印象材は他にシリコン印象があります。こちらは精密印象といって舌側矯正装置など、より精度が高い印象を必要とする際に使用します)
みきさん2(商品名)はアルジネート印象材を錬和する器械です。簡単に説明するとアルギン酸印象材は水と混ぜることで硬化します。一般的にはボールに印象材と水を入れて手で練るのですが、スタッフの習熟度により錬和精度にバラツキが生じてしまうことが難点でした。
その点、みきさん2を使うと印象材と水をカップに入れ、蓋をしてスイッチを押せば機械がグルグル回転して自動的に錬和が完了します。新米スタッフでも10年選手でも全く変わらない精度で錬和できますし、手練りと比較して非常に気泡が少なく滑らかな仕上がりになります。
しかもこのみきさん2は各メーカーのアルギン酸印象材毎に細かくオート設定機能が付いていてとても便利です。
ちなみに写真手前に写っているのがアルギン酸印象材です。一般的にはアルジネート印象と呼ばれることが多いです。左の緑が硬化が速いファストタイプで右がノーマルタイプ。冬季は水道水の水温が低いのでほとんどファストタイプを使いますが、夏季になると水道水の水温も上昇してファストタイプでは硬化が速すぎる場合があります。氷水を使うのも一法ではあるのですがそれよりはノーマルタイプも用意しておいたほうが手間が省けます。
全自動のアルジネート印象材練和器を最初に販売を始めたのは株式会社GCです。商品名は「スーパーらくねるFine」。「みきさん2」は株式会社ヨシダの商品。スーパーらくねるFineはカップに水と印象材を入れてボタンを押すだけできれいに練りあがりますが、みきさん2は水と印象材をカップに入れた後、数回手でシャカシャカと撹拌する必要があります。後発ですから先発品よりも良い製品を期待したいものですがヨシダとGCの技術力の差なのかなんなのか。次作に期待したいと思います。
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