歯科重合用光照射器|アクイユ矯正歯科クリニック(所沢市)|埼玉県新所沢駅の矯正歯科医院
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歯科重合用光照射器

光照射機|歯列矯正|埼玉県所沢市

G-ライトプリマは大手歯科メーカーGCの製品。GCという会社は同業他社に先駆けて画期的な製品を開発するというイメージが強いです。その分価格は全体的にお高め。 ただ、故障も少ないですし修繕費用まで含めると結局はGC製品のほうが安くつくことも多い気がします。
さて、光照射機というのはコンポジットレジンを固めるための道具です。
コンポジットレジンというのは簡単に説明するとプラスチックのようなもので、歯科領域では虫歯の充填材としての使用が最も多いですが、それ以外にも様々な場面でされています。矯正歯科領域ではブラケットを歯に接着したり、バンドを接着したりする際に用いられます。歯質に接着性を有するコンポジットレジンンの開発によって歯科医療が一新したといっても過言ではないほどに歯科医療にとってのターニングポイントでした。

そういうわけで歯科医院なら光重合機は必ずあります。
G-ライトプリマもそういう珍しくもなんとも無い設備なのですが、1年位前に発売された当初はそれなりにインパクトのある商品でした。
なにがインパクトだったかというと、それまではこの手のハンディータイプの照射機は固めるのに30秒かかっていたのですが、それがいきなり1/10、3秒で済むようになったから。
30秒というのは短いようで案外長い。スマホを手に持ってライトを同じ方向に30秒照らしてみてください。長く感じませんかね?
しかも上・下・横と3方向から照射すると90秒かかっていたのがたったの9秒ですからこの差は大きかったのです。

もっとも、どうも照射時間が突然短くなり過ぎたせいで3秒だとすごく不安。3秒で十分なのは頭では理解しているんだけれど心配性なのかどうにも落ち着かない・・・・で、結局3回くらい照射してしまうので実質1/3くらいになっただけなんですが・・・(汗)。

当院ではバンド合着の際に光重合レジンセメントを使用しています。化学重合型のレジンは粉と液、あるいはペーストとペーストを混ぜ合わせ混和して使用しますがバンド合着の際に光重合型を使用するメリットは

*混和が不要なため気泡の混入が少ない
*光照射まで硬化が始まらないので化学重合型に比べて操作時間に余裕がある(蛍光灯でも硬化はするのでせいぜい3倍程度ですが)
*リンガルアーチなど押さえつけないとバンドが浮き上がってしまうようなケースでも照射によって即座に硬化させることが可能
*小児など硬化までの時間、ガーゼを咬んでいられない(防湿が困難)な場合には化学重合型より有利、といったところです。

追記
最近は色々なところでLEDを使用した照明を見かけるようになりました。私も最近、LEDのヘッドライトを使用しはじめたのですが、光重合レジンセメントはLEDライトで固まるんですね。蛍光灯の比じゃないスピードで。最初は焦りました、、、

<旧型の照射器>
この光照射器は古いです。1990年代に購入したものです。現在クリニックで使用しているのはGライトプリマという光照射器ですが、故障したときのことを考えて捨てずに保管しています。
これを購入した理由は、当時は歯科医師になって2,3年目、全ての技工作業を自分で行っていました。主に帰宅後に技工するのですけど、どうしても光照射器が必要になるのです。化学重合型のレジンで全てが賄えればいいのですけれど、なかなかそうもいきません。そこで何しろ内職みたいなものですから時間はあるということで通信販売でこれを購入しました。通販とはいえ当時の光照射器の平均的な性能です。照射すると青白くボワッと照らされるのですが、カーテン越しにこの光景を見ていた隣人はどう思っていたのでしょう。
今の照射器なら3秒でレジンが硬化しますがこれは30秒かかります。しかも古いせいなのかたまに白煙を噴きます(笑)。よくよく見ればドライヤーのような構造で、熱を放出するためにファンが付いています。今の照射器にはファンなど付いていません。

改めて写真を見ると、ゲーム機の変遷すら思い起こしてしまいます。テニスゲームの単独機からゲームボーイ、ファミコン、、プレイステーション、今は何なんでしょ?

コンセントが必要な光照射器という時点で骨董品です(今はコードレス、充電式)

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