ホルムアルデヒドガス殺菌器

ホルステリ１２ＲＭ

ホルステリ１２ＲＭは１２リットルの容積があるホルムアルデヒドガス殺菌器です。

矯正歯科医院で最も一般的な滅菌方法は高圧蒸気滅菌（オートクレーブ）です。これは滅菌庫内を高圧にすることによって庫内の水蒸気の温度を120℃～130℃にまで上げて滅菌する方法です。しかも、ランニングコストは僅かな水道代と電気代だけですからとても有り難いものです。

ところが、この高温が厄介で、プラスチックなどは変形してしまうため滅菌することができません（一部、オートクレーブ対応の製品はあります）。また、矯正治療で使用するプライヤーは錆びてしまったり、カッター類は刃の部分があっという間に鈍って切れなくなってしまったりといった欠点があります。

その点、ホルムアルデヒドガス殺菌は最高温度が50℃程度ですから錆びの問題もありませんし、プラスチック製品でも殺菌することが可能です。

ホルマリンを中和・消臭するための薬液が高価なので、オートクレーブと比較すればランニングコストは数千倍かかるのが難点といえば難点です（というよりオートクレーブのランニングコストがほぼゼロというだけですが・・・）。

ホルステリ２０ＲＭ

ホルステリ２０ＲＭは２０リットルの容積があるホルムアルデヒドガス殺菌器です。

ホルステリ１２ＲＭの容量が大きくなったタイプです。開院当初はホルステリ１２ＲＭ一台で十分だったのですが、3年が経過してみるとだんだん滅菌する機材の数が増えてきたので新しく購入しました。
もっとも器械そのものの大きさは１２ＲＭとさほど変わらず、容量だけが大きくなったイメージです。それでかどうか判りませんが１２ＲＭのほうは現在は販売されていません。特徴は１２ＲＭと同じです。

ホルムアルデヒドガス殺菌器の難点は殺菌終了までの時間が長いこと。2時間くらいかかります。これだと診療時間内に使用するのは午前、午後の2回転になってしまいます。ホルムアルデヒドガス殺菌の特性上、早くするのは困難なので仕方がありませんが。

それでもプライヤーが錆びない、刃物の切れ味が劣化しにくのは大きなメリットだと感じています。

また、ホルムアルデヒド殺菌器は様々な制約により滅菌とは謳えないのですが、実際には滅菌レベルの殺菌が可能です。

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