高圧蒸気滅菌器

DENTCLAVE 500M

DENTCLAVE 500Mは当院にある4台の滅菌器の中でも、歯科医院で最も一般的なタイプのオートクレーブ（高圧蒸気滅菌器）です。
水蒸気が高圧下において高温になる性質を利用して、圧力容器の中で飽和蒸気圧のもと、120℃以上の温度で滅菌します。
利点はなんといってもランニングコストがかからないことです。ホルマリンガス殺菌器はホルマリンそのものもコストもさることながら、ホルマリンガスを中和・消臭する薬剤のコストが非常に高いのです。
その点、オートクレーブのランニングコストは僅かな水と電気代だけです。
欠点は高温になるのでプラスチック製品は滅菌できませんし、比較的錆に強いステンレスでさえ高温＋水という状況下では何度も滅菌すれば錆びてしまうということでしょう。

そのため、当院ではプラスチック製品や刃物をホルマリン滅菌、それ以外をオートクレーブで滅菌しています。
高温かつ蒸気の出る機械なので、本来は棚の上にでもドカンと乗せて使ったほうが良いのですが、なにしろ滅菌器だけで4台ありますから設置スペースがありません。苦肉の策で引き出し棚を作成して乗せました。

EX ClaveⅡ

EX ClaveⅡは株式会社モリタの製品です。非常に小型のオートクレーブ（小型高圧蒸気滅菌器）です。容量は2.2リットルと小さく、滅菌できる器具は限られますが、滅菌時間（給水→加熱→滅菌→自然冷却）が14分と非常に短いのが特徴です。歯科医院で一般的に使用されるオートクレーブは容量が15リットル前後のものが多いのですが滅菌終了までの時間も1時間前後かかります。ミラーや探針、ピンセットなど安価で数を揃えることができるものは良いのですが、タービンやエンジンといった高価な切削器具はなかなか本数を揃えることが難しい。そこで、回転効率を高めるために滅菌時間を短縮することが重要になります。

当院ではタービン、エンジンの他、スリーウェイシリンジなど小型で頻用される機械・器具の他、逆に頻用されないがゆえに数を揃えていない矯正用プライヤーの滅菌に使用しています。

タービンなど、切削器具の滅菌については国会審議でも取り上げられていますが、政府の見解は｢消毒｣で問題なしとのことで患者様毎に滅菌をおこなっている歯科医院は10％もないと思います。当院は衛生管理を重視しており切削器具の滅菌だけでなく、歯科医院として最高水準の衛生管理体制を維持しています。

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