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歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用ミニインプラント)の手術が不安です
歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用ミニインプラント)の手術が不安です
歯科矯正用アンカースクリューの植立手術は、短時間かつ痛みもほとんどありません。所要時間は麻酔をかける時間を含めて20分前後です。
アンカースクリュー植立の手順
1・表面麻酔 4分程度
2・浸潤麻酔 10分程度
3・植立 唇側は2分、口蓋正中は10分程度
麻酔が切れると若干の痛みが生じますので、術後すぐに一回分の痛み止めを頓服していただいていますが、その後、お渡しした痛み止めを服用される患者様はむしろ少数派です。ほぼ全員といってよいほどに、「想像していたよりも大した事無かった」 という感想のようです。また、少なくない患者様がアンカースクリューをいつ植立したのかすら気が付かず「もう手術が終わったのですか?」とおっしゃいますし、術後に疼痛を訴えて連絡される患者様もほとんどおりません。歯科矯正用アンカースクリュー手術に対する不安感は杞憂といっても良いと思います。
また、アンカースクリューの大きさは幅径が1.4㎜~2㎜、長径が6㎜~10㎜です。矯正治療を行う際に抜歯の対象とされることが多い第一小臼歯の歯根部の大きさと比べると体積比で6分の1程度ですから外科的侵襲の大きさは小臼歯を抜歯することと比較してもかなり小さいといえます。
ただ、「抜く」よりも「刺す」ほうが言葉の響きとして痛そうに感じるのはわかります。
当院で歯科矯正用アンカースクリューを扱い始めた2007年頃は矯正歯科医の誰もが試行錯誤している状態でしたし、脱落率も現在に比べると高かったです(20%前後)。しかしながら現在では脱落しにくい植立方法が確立されてきており、脱落率は10%程度です(脱落した場合には別の部位に植立します)。