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矯正治療と歯の動揺
矯正治療を始めたら歯が揺れてきました。歯が抜けてしまいそうで心配です!
矯正治療で歯が動く際には、歯の周囲組織にも変化が及びますので歯の動揺は矯正治療前と比較して大きくなります。
特に動揺が大きくなり、患者様からのご質問が増えるのが以下のような治療を行なっている場合です。
- 反対咬合を治療していて、上の前歯が下の前歯を乗り越えようとしているタイミング
- 上顎の側切歯が下の前歯よりも内側に入ってしまっている典型的な叢生症例で、側切歯を前に出しているタイミング
要するに、上の歯と下の歯の前後的な順序が入れ代わるとき、一時的に重なってしまうタイミングが当然出てくるわけですがそのときが最も動揺が大きくなります。
動揺の程度としてはかなりなもので、前後左右に2mm程度動揺することもしばしばありますから患者様が驚くのも無理はありません。
ただ、どんなに大きな動揺であっても矯正治療によって引き起こされた動揺は必ず元に戻りますのでまずは心配されないことが大事です。その上で、あまりにも大きな動揺の場合にはやはり上下の歯の接触を断つためのマウスピースなどを装着したほうが良いですから、心配になるほどの動揺ならばすぐに診察してもらってください。
適宜必要な応急処置をいたします(マウスピースの作製、ワイヤーの調整など)