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矯正装置の着色と対応策
カレーライスを食べたら装置が黄色くなってしまいました。何か良い方法はありませんか?
カレーライスなどを食べて黄色く着色するのはモジュールという、ブラケットとワイヤーを固定するゴムの部分です。モジュールに吸水性があること、多孔性であることから着色してしまうのですが、反面、伸縮性があり、扱いやすいなどの長所もあります。
矯正装置の構造の残りの部分、ブラケットとワイヤーに関しては着色はないか、あってもごく僅かで、25年以上矯正治療に携わっておりますが、この点について患者様から問い合わせをいただいたことはありません。
モジュールは毎回の治療毎に新しく交換しますのでずっと黄色いままではありませんが、やはり気にされる患者様は多いようです。当院ではモジュールの交換は随時無料で行っておりますのでお気軽にお声がけください。
モジュールが変色しやすい食べ物はカレーやシチュー、赤ワイン、コーヒーなどです。
アクイユ矯正歯科クリニックでは「クリアスナップ」という変色しないモジュールの代わりになる装置を用意しています(別途費用がかかります:毎回の処置料金5,500円(税込)+クリアスナップ1,100円(税込))。結ぶ力が弱いので治療中常にクリアスナップというわけにはいきませんが、治療の最初の段階では使用できます。クリアスナップはゴムではなく、プラスティックで作られているため1カ月程度で変色するようなことはありません。
また、セルフライゲーションブラケットという、モジュールを使わない矯正装置もあります。このブラケットならば黄色く変色するということからは解放されますが、反面、金属部分が僅かに表に見えてしまうというデメリットはあります。
尚、舌側矯正装置で治療されている患者様のモジュールも黄色に変色しますが、元来見えない装置ですのでクリアスナップなどの処置は必要ありません。
写真左がクリアスナップ、右が通常のモジュールです。
この場合のモジュールはたまたま日当たりの良い場所に1年間置いておいたらこういう色になっただけですが、カレーを食べるとあっという間にこういう色になります。クリアスナップはこういう変色の仕方をしないので審美的に優れています。
治療の目安
- 治療内容
- 矯正装置を通じて歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯並びと噛み合わせを治します。
- 一般的な治療費総額の目安(自費)
- 大人 唇側矯正治療 約850,000円(税込)
- 治療期間・回数
- 矯正 2年前後・1回/月 保定 2年前後・2~4回/年
- リスク、副作用
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- 治療中は歯みがきしにくい箇所ができるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるので、念入りな歯みがきが必要になります。
- 初めて矯正装置を装着した時や調整した後は、疼痛や圧迫感などを感じることがあります。
- 歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
- 歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合は、後戻りすることがあります。
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